うさぎとカメと坂の上の雲
今年はうさぎ年である。年初から様々な会合に出席するたびに『今年はうさぎ年なので飛躍の年にしたい』というご挨拶を聞くことが多い。
ただ、うさぎを題材にした昔話は幾つかあるが、『うさぎとカメ』や『因幡の白うさぎ』のように、うさぎがあまり良く描かれていない。
その中でもうさぎとカメは足の速いうさぎと、のろまなカメがどちらが先にゴールに着くか競争をし、のろい歩みでも一歩一歩確実に歩を進めたカメが、自分は足が早いと油断をしたうさぎに勝つという話は皆さんもご存知の通りだ。
実はカメがうさぎに勝った理由は他にもある。それは『うさぎはカメを見て走ったが、カメはゴールを見て走ったのである。』大切なのは他人と比較する事ではなく、自分が何処を目指しているかが大切だと教えてくれているのだ。
この話は私が東京で仕事をしていた時、お世話になった経営者が良く話をしていた。視点が大切だと教えてくれたのだと思う。
そして、これには続きがある。目標の先にあるものは坂の上の雲、即ち理念や理想がそこになくてはならない。目標とはその上にあるものを実現する為のひとつの手法なのである。
まさしく会社の理念は坂の上の雲であり、目標はカメが目指したゴールなのである。