長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

現象と原因

 現在、私たちの前に現れている事象は問題ではなく現象である。したがってその現象が発生している原因が必ずあるものだ。表面の現象だけを捉えてそれを解決するのは難しい。
 現象として現れれるには必ず理由があるのである。現象の奥にあるものを見る努力をする事が原因を突き止める近道である。
 製造の現場では工程が遅れている事は現象であり、遅れるには原因がある。問題は工程が遅れた事により発生するものであり、遅れたことそのものが問題ではないのだ。
 それをしっかりと整理しなくては起こっているそれぞれの現象に正確な対策を打つことはできない。
 先ずは発生する現象の原因を突き止め解決することだ。そうでなければ、その後の問題はモグラたたきの様に派生し続けるのである。
 マネージャーは上流から下流まで全体を見渡し、川の澱みを見つけたら、澱んでいるという現象がなぜ発生しているのか、原因を掴み即座に対策を打って欲しい。
 全ての現象の解決は現場との信頼関係の下にある。その為には現場からの声に耳を傾け、出来る事とそうでない事の判断を即座に行い、仕事の積み残しを行ってはならない。
 出来もしない事を然も出来るように返答する事はそれこそ大きな問題を積み残す事になるのである。
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