長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

田舎の子供ほど外で遊ばない??

 『田舎の子供ほど外では遊ばない・・』という話を聞いて耳を疑ってしまった。石川県の能登方面は過疎化が進んでおり、子供の数が非常に少なくなっている。そんな影響もあり、輪島市では中学校の統廃合が進んでいる。
 統廃合が進めば通学に支障が出る為、スクールバスで登下校する事になる。通学という視点だけで見ればそれで問題は解決したように見えるが、歩いて通学する事により培われていたものが失われてしまう事私たちは気づいていない。
 毎日、歩いて通学する事で知らないうちに鍛えられていた筋肉が鍛えられなくなる。それが原因の全てではないだろうが、これまででは考えられなかった様な怪我をする子供達も少なくないのも事実だ。
 また、集団で歩く事で培われていた子供達同士のコミュニケーションも繋がりが薄れてしまう。さらに友達同士の家が数十キロも離れてしまう事で親の送迎が子供達同士が遊ぶ為の前提になってしまうのだ。
 田舎ほど子供が少ないからお互いに外で遊ばなくなってしまい、遊びと言えばPSP(プレイステイション)等のコンピューターゲームになってしまう。
 また、親の過保護からか学校への送迎を自家用車で行う為、歩ける距離の子供達まで歩かないという誠におかしなことになっている。登校時間には学習院と見間違うほど学校の前に送迎の車が並ぶそうである。
 私は十年間PTAの活動に携わってきたが、今回家庭教育委員会に参加して、それこそ目に見える部分だけを見てきた様に感じた。川の上流から下流まで大きな視点で物事を捉えてはじめて問題解決の糸口が見えてくると再認識したのであった。
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