長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

枝葉にとらわれるな

 『枝葉を十分に理解し大局感で判断する』この言葉は幾度もブログに書いた言葉である。私たちは、これを常に実行する事はかなり難易度が高いと考えている。
 金沢の名勝兼六園に植えられている松は、松そのものだけを見て剪定されているのではなく、兼六園という庭園の佇まいやその周りに植えられている樹木とのバランスを考えられて剪定されている。
 すなわち、その松だけの形が美しくとも、その美しさは生きてこない。兼六園という庭園に相応しく剪定されて初めてその美しさが生きてくるのである。
 しかし、それには枝葉の一本一本がさらに洗練されている事が条件になる。枝葉を十分に見て、理解しそして全体のバランスを考える事が如何に大切な事かが兼六園を見ていて分かるのである。
 日常、私たちはそれを理解していながらも、目の前に問題が発生すると視野が極端に狭くなり、その解決をする為に考えれば考える程、手法論にはまり込んでしまう事が少なくないのだ。
 私たちの仕事とは何か、私たちの存在意義は何処にあるのか。この問いは全ての仕事に共通し、根の深い所で私たちの価値観を支えているのである。
 『迷路に迷い込んだら基本に戻る』、自らが仕事を行なう理由がそこにあるのだ。
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