長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

人をつくる

 『あなたの企業は何をつくっているのですか?』と問われて『人をつくっています、そしてあわせて電気製品をつくっています』と答えたのはパナソニック(旧松下電器)の創業者松下幸之助氏である。
 私たちは今期、『土壌経営』を実現する為に七つの指針を掲げ活動してきた。土壌経営とは目に視える部分(数字等)だけではなく、目に視えない部分に目を向け根っこを育む事にある。
 『凡事徹底』、例えば挨拶をする、汚れていれば掃除をする、ゴミが落ちていれば拾うという事は、人がすることである。すなわち人を育てていくことがその実現に繋がると私たちは考えている。
 企業では経営方針、中長期経営計画などを基に経営戦略、戦術を立案実行するが、頭だけで考える経営はある意味で危険だと私たちは思う。その経営戦略を実行するのはひとであり、適材がいなければその経営戦略は機能しないのだ。
 人を育てることは定性的な投資かもしれない。結果が見え難く、時間も費用もかかるからである。しかし、人こそが企業の最大の財産であり、人なくして企業は成り立たない。
 もう暫くすれば私たちの新年度が始まる。人をつくる事は永遠のテーマであることは承知しているが、中期経営計画の柱のひとつに『人をつくる』事をすえたいと思う。人をつくる事は経営で最も大切な事のひとつであり、人を育てることが企業を成長させ、お客様に最高のサービスを提供し、ひいては大きく社会に貢献することだと私たちは信じている。
 『あなたの企業は何をつくっているのですか?』と問われて『人をつくっています、そして合わせて消防防災用品を売り、消防自動車をつくっています』と答えられる企業になりたい。
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