長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

東北地方太平洋沖地震と卒業式


 今朝の金沢は曇り空だったが寒さも緩み暖かい朝を迎えた。
 今日は私が育友会(PTA)会長を務める森山町小学校の卒業式だ。森山町小学校の育友会活動は長女が小学校に入学してから11年間に渡った。
 その内の9年間、機会を頂いて会長職を務めさせて頂いた。9年間と言えば長いですねと言われる事もあるが、翻ってみれば何故か長い感じがしない。
 ただ、沢山の思い出はできた。そして、様々な人との出会いと係わりの中で成長させて頂いたと思う。子供たちの為ならと思い始めた活動だが気がつけば一番成長する事ができたのは私自身かもしれない。
 これで9年間の御役目を終えることとなるが、最後の卒業式の祝辞を述べる際に、東北地方太平洋沖地震で被災された方々の事を思うと息が詰まる思いであった。
 特にこの3月は卒業式の時期である。今回被災された子供たちの中には命を落とした子もいるだろう。そして、命からがら助かったとしても卒業式を迎える事が出来ない沢山の子供たちがいるに違いない。
 今日、私たちが何不自由なく当たり前のように卒業式を変える事が出来た事がなんとありがたい事かと思うのである。
 私たちが普段、普通に生活が出来るのはそれぞれの役割をそれぞれの人たちが責任を果たしているからであり、それが普通だと勘違いしてしまうのかもしれない。今回の様に甚大な被害を受け、それぞれの責任が果たせなくなれば即座に普通と思っていた生活水準さえ維持できなくなる。
 これが私たちの社会であり、私たちが帯びた責任だと痛感した。
 被災した全ての方々は勿論のこと、卒業を迎え、次の未来に胸を膨らませている子供たちが一日も早く『普通』の生活に戻れるよう祈りたい。
 何とか子供たちと老人だけでも疎開させる事は出来ないだろうか。それぞれの行政が一時的に子供たちを受け入れ、学校へ通わせてあげられる様、政府には一日も早い対応をお願いしたいと思うのである。
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