長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

リーダーの判断が生死を分ける

 東日本大震災では現場でのリーダーの判断で生死を分けたケースがあるようだ。今回、学校では地震が発生した場合、校庭に避難する事になっていたようだ。
 しかし、仙台市の海沿いの学校では地震が発生した段階で校庭には避難せず直ぐに子供達を屋上に避難させたと聞く。その為に津波が襲ってきても対処が早く殆どの児童生徒が命を失う事は無かった。
 反面、マニュアル通りに校庭に避難したため逃げ遅れたケースもあった。当然、結果論であり校庭に避難させた事を非難する事は出来ないと思う。ただ、事実としてリーダーの判断が生死を分けたケースがあったのである。
 特に非常時は状況判断がとても難しく、これまで地震で校舎が倒壊した場面を見ていれば、先ずは校舎の外へ避難する事は当然の事かもしれない。過去の経験からこの地域が津波の被害に度々遇っていた事を十分に理解していた事など様々な事が判断に繋がった場合も少なくないだろう。
 何れにしても事前に準備できる事はしっかりと行っておく必要がある。
 特に仙台市は校舎の耐震工事を100%終了させていた。その為、地震による被害は殆どなく避難所として機能した。
 今金沢市の小中学校の耐震化率は70%前後ではないだろうか。また、私の地元の森山町小学校は耐震計画にすら入っていない。この現状ではこの規模の地震が発生した場合、先ず避難所としては機能しないだろう。
 今回の震災は私たちの価値観を大きく変えた。何をおいても先ずは子供たちの命を守る校舎の耐震化を100%とし、避難所として機能させるために早急な対策をとって頂きたいものである。
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