長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

方針を示す

 東日本大震災から三ヶ月が経過し、支援の方向性も震災発生当初から大きく変わりつつある。今年の3月末を持って石川県PTA連合会の会長職を辞して水野会長に託したが、被災した子供たちの長期的な支援を視野に入れ、現在ボランティアセンターのお世話をさせて頂いている。
 昨日の夜、仙台市PTA協議会の内田会長と電話で子供たちの為の支援事業について打ち合わせを行った。その中で、現在の避難所の状況や仮設住宅の現状を聞くにつれ、後手後手に回っている政府と行政の対応を見ていると何故なのだろうと思ってしまう。
 政府と行政が実際にどの様な動き方をしているのかは分からないのだが、おおよそ、物事が後手後手に回る原因のひとつに方針をしっかりと示していない事が上げられる。すなわち、目の前に起こった事を一生懸命解決しようとミクロの視点に陥り、対処療法的な対応になってしまうのだ。
 特に仮設住宅は建てる事が目的になっているように思う。それが目的ではなく被災者の生活が成り立つように支援する為のそれであるはずだ。
 したがって山の中等、生活に不便な所に建ててしまい、建てたは良いのだが住めないという現象が発生している。脚が不自由になっているお年寄りはなおさらな事だ。そこで生活をするには何が必要なのかを考えれば分かる事だと思う。
 今、政府と行政に必要なのはマネージメントの手法だ。真の顧客とは、何故その仕事をするのか、そして使命は何なのか、マクロな視点で現状を捉えて欲しいと願う。そして何よりもリーダーが方針を示すことが何よりも大切な事だと思うのである。
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