長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

タイガーウッズは芝刈りをしない

 マンキュー教授は経済学の講義で『タイガーウッズは芝刈りをするべきか』と問うている。私は経済学を専攻したわけではないので受売りなのだが、こんな事は会社の中でも良く見られる現象だと思う。
 それは何かと言えば、タイガーウッズがゴルフと芝刈りがうまいとして、芝刈りをすべきかどうかと言えば答えは明白だと思う。芝刈りをする機会費用よりもゴルフやCM出演で得られる機会費用の方が比較にならない程大きい。
 仕事において全ての仕事には意味があり、それに優劣をつける事は出来ないが、その人にとって付加価値が大きいか小さいかと言えば、それは差があってもおかしくないだろう。
 すなわち、企業の中で与えられたポジションに相応しい仕事を行っているかを考えて欲しいのだ。往々にして、なかなか部下が育たない場合はそこに間違いがある場合が多い。自分がやった方が速いと思うのも分かる。しかし、いつまでもそれを続けてはならない。
 すべき仕事ではなく、したい仕事をしていないだろうか。部長が課長の仕事を、課長が係長の仕事を、係長が一般社員の仕事をしていないだろうか。
 殆どの場合その理由を『忙しい、人がいない、上司が仕事が分かっていない』などと言い訳をしているケースが少なくないのだ。先ずは自ら与えられたポジションに相応しい付加価値をつくりだしているか考え見よう。
 それを実現する為にはどうすれば良いかを考えて欲しい。人の成長の下に会社の成長があるのである。
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