長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

パブロフの犬は考えない

 旧ソビエト生理学者イワン・パブロフは犬にベルを鳴らしてから餌を与える実験を繰り返し行い、条件反射を発見した。その犬はベルを鳴らしてから餌をもらう事を繰り返したことから、餌を与えなくともベルの音を聞くだけで唾液を出すようになった。
 すなわち、その犬は頭で考えて唾液を出しているのではなく、条件を繰り返す事で反射的に唾液を出すようになったのである。人間にも頭で考えなくとも反射的に生理現象を起こす。梅干を見ると唾液が出るのもこれに類した事だと思う。
 また、考え方もそれに似ている。様々なインプットに対して考えや行動のアウトプットは同じ様な規則性を持っている事が少なくない。困難な仕事や負荷がかかる仕事が目の前に来ると出来ない言い訳から入る人間もいれば、さてどうやってやろうか、と脳をフル回転して解決する為の方法を考える思考パターンも条件反射のようなものだ。
 私たちはこれを考え方の癖と呼んでいるが、前者は間違いなく人生を豊かにする事は難しい。反面、後者は問題を解決に導き成功を手にする可能性が高くなる。この考え方の癖は幼いころからの生活習慣の中で培われるが、仮に今、そうであろうとも必ずそれを変える事は出来るのである。
 今、私たちの社風に必要なのはこの前向きな思考パターンである。プラス思考がマイナス思考を駆逐し、どんな状況下でも問題点が発生すれば、頭で考えることなく、条件反射のように解決策を考える考え方の癖が根付くよう努力して行きたい。
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