長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

のび太が成長できた理由は

 小学生の頃、家にはドラえもんの単行本が全て揃っていた。当時はドラえもんを読んで空想をしていた。『どこでもドア』や『タケコプター』をはじめ、こんなものがあったら何でもできるし、体の小さかった自分は無敵になれると思ったものである。
 主人公のドラえもんともう一人の主人公と言える、のびのび太が繰り広げるドラマは夢と感動があった。不二子不二夫は単に子供達に夢を与える事を目的にそれを書いたのだろうか。
 ドラえもんのポケットから出てくる様々な未来の夢のような機械はのび太を助けてくれるが最後はそれがあだとなってしまうストーリーが多い。
 不二子不二夫は何事も人や物に頼っていはいけない、最後は自らの努力で成功を勝ち取るのだという事を言いたかったのではないかと今になって思うのである。
 最終回のストーリーでは自転車に乗れないのび太が相変わらず練習しなくとも直ぐに自転車に乗れる機械を出して欲しいとドラえもんにねだるが、ドラえもんはそれを拒否する。
 そして、のび太の自立と成長を願いセワシと共に未来に帰ってしまうのである。
 その後、のび太は何度も何度も転びながら自転車に乗る練習をするというストーリーだ。仕事でも部下に任せるよりも自分でやった方が早いと思う場面は少なくないだろうが、人の成長無くして企業の成長はない。
 上司の最も大きな仕事の一つが人を育てるという事に他ならないのである。
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