鳥瞰的な視点で・・・

　私たちの仕事は消防防災事業を通じて地域社会に貢献する事である。ひとくちに防災事業と言っても多岐に渡る。
　私たちの生業の成り立ちは消防自動車の製造販売からスタートしたが、今ではお陰さまで防災と言われるものの殆んどを仕事とさせて頂いている。
　その中でも消防車製造事業はお客様の高度な要求を実現する為、技術的にも難易度が高くなって来ている事は否めない。特に新しい技術はしっかりとした検証が必要だ。
　エンジニアは鳥瞰的な視点で技術を評価しなくてはならない。私も経験があるが、新しい技術を検証する際に自分の立てた仮説を証明しようとするあまり、目の前の現象を都合良く解釈してしまう事が少なくないのだ。
　目の前のひとつの事実を全てに繋げてしまい安易に結論を出してはならない。様々な角度からそれを見る目が大切だ。
　『木を見て森を見ず』という言葉はエンジニアリングの世界では良く使うが、鳥瞰的な視点でもう一度事象を検証して欲しい。私たちの技術は人の命を救うという崇高な使命をサポートしている事を忘れてはならないのである。