長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

勝つと決める、そしてどうするかを考える

 石川県消防操法大会が現在行われている。私は海外出張の為応援に行く事が出来なかった。今回が初めての事である。
 石川県の消防操法のレベルは全国的に見て非常に高い。能登町の三波分団は全国優勝一回、準優勝数回の成績を収めている。しかし、三波分団が伝統的に強かったのかと言えばそうではないのだ。
 もう、十年以上も前の話だが、消防団の研修旅行で訪問したのが愛知県の豊明市消防本部だった。豊明市は全国大会でも優勝を成し遂げた事があり、たまたま持っていた自分たちの消防操法のビデオを見せたところ『こんなもの操法ではない』と言われてビデオを放り投げられたのである。
 その時の事を三波分団の団員は歯ぎしりする程悔しかったと回想している。問題はそこからだ。彼らは操法の指導を豊明市消防本部に仰いだのである。
 これは通常考えられない事だ。普段、操法の指導員はその地域の消防本部が担当する事は常識である。その時は指導員自らが豊明市に自費で何度も通い、全国大会で勝つために自らの指導力のレベルアップを図ったのである。また、分団員もそれに応えバスを仕立てて何度か能登町から豊明市に通った。
 三波分団が石川県内でとても強いのはいきなり強くなった訳ではなく、目に見えない努力と『勝つ』と決めた事で、その為に必要な人間関係が浮かび上がって来たのである。
 そして、彼らの目標は全国大会優勝に定められた。すなわち、何処を見ているかなのである。郡市町村の大会の優勝でよいのか、それとも県大会が目標なのか、はたまたそれが全国大会がなのか。視点によってやる事が違ってくる事は全ての事に共通するのである。
 消防操法の訓練は膨大な時間と費用がかかることも事実だが、それは全てに共通している。目標を定め、その実現には何をすればよいのか。そこで初めて成功のロードマップが描かれるのである。
 口に出して語ろう。10人中8人は否定的でも強力な2人のメンターが目標達成の為に出現し、必要な繋がりが浮かび上がってくる事に気づくだろう。
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