命は受け継がれる!
金沢でお盆といえば旧盆のことをいう家庭が多いだろう。毎年、お盆にはお墓参りに行くのが習慣である。
子どもの頃はお墓参りの意味が良く分からず、お墓に向かって願い事をしていた様に記憶している。
しかし、ある時期から少しずつ先祖に手を合わせる意味が理解できるようになるものだ。
命の営みについては考えれば考えるほど不思議だ。自分から数えて20代前にさかのぼると、自分の存在に100万人もの人たちが係わっている事に気付くだろう。この中で誰一人が欠けても今の自分の存在は無いのである。
さらに、同じ両親から自分が生まれる可能性は70兆分の1という天文学的な数字になる。世の中には自分は運が無いという人をたまに見かけるが、存在自体が幸運以外のなにものでもない。
自分の周りに存在している人たちは、全て奇跡的な確率で生を受けた人たちなのだ。と考えれば私たちの隣にいる人たちとの係わりはあり得ないほどの出会いの確率なのだ。いや、もしかするとあまりにも小さい確率から考えると必然なのかも知れない。
人間関係は私たちに過去、係わってくれた先祖が与えてくれたものだと最近思う。
自らの存在も含め、全てにおいて感謝の気持ちを表すのがお盆のお墓参りなだろう。
今のパートを受け持つ私たちは限りある人生だが、受け継がれたDNAは永久に受け継がれる。生命の営みは本当に不思議だ。