長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

作用と反作用とエネルギー保存の法則

 以前に『作用と反作用』について書いた事がある。最近、人間関係の『作用と反作用』について考えさせられることが多くなった。
 もともと『作用と反作用』は中学生の授業で習った物理現象である。Aという物体がBという物体に力を加えると、Bの物体もAの物体に対して反対方向に同じ大きさの力を返す現象をいう。
 工学的な物理現象だけではなく、まさしく人間関係そのものにも『作用と反作用』がある。
 子育てや教育を例にとっても、子供に子育て、教育という『作用』を与える事で子供からそれに対する『反作用』が返ってくる。その力は間違いなく自らが与えたものに等しいのだ。
 会社でも全く同じだ。自らが部下を育てる為にかけた『作用』は『反作用』として返ってくる。その反作用は部下の成長と、もう一つは自らの成長だ。同じ力を掛けても大きく成長する社員と、そうではない社員がいるじゃないか、と言うかもしれないが、その差は自らの成長に費やされていると思えば納得できるだろう。
 すなわち10の掛けた力に対して、6しか成長しなくとも、後の4は自らが成長しているのだ。そう考えれば、エネルギーの総量は変化しないというエネルギー保存の法則がここに成り立つ。
 掛けた力の分だけ人は成長し、そして掛けたエネルギーの総和は変わらない。どうして、部下が成長しないのかと思う前に、自らがどの様な『作用』を与えているか考えてみよう。そして、与えた力『作用』と部下の成長『反作用』との間に仮に差があるとすればそれは自らの成長なのだと考えてみよう。
 企業が成長する為には人を育てるという風土か間違いなく必要なのである。
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