長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

消火器一本を届ける意味を考える

 私が東京で仕事をしている頃、効率を考えて行動しなさいとよく言われた。確かに首都圏は東京を中心に埼玉、千葉、神奈川と行動範囲がとても広い。
 よって、お客様を訪問する際、同じ方向のお客様を訪問できるよう計画したり、ルートを下調べをして行動したものだ。
 しかし、ひとつ気をつけなくてはならない事がある。それは効率を追い求めるが故に自分の都合で物事を考えてしまう事である。
 お客様の目線から外れてしまってはこれは本末転倒である。したがって優先すべきはお客様の視点であり、効率はその中にあることを忘れてはならない。
 また、上司は『効率』という言葉のほかに『非効率』も大切にしなくてはならないと教えてくれた。
 例えば効率のみを考えると何時間もかけてお客様のところへ消火器一本を持って行くよりは送ってしまったほうが良いように思える。しかし、全てはそうでは無い事もあるのだ。
 消火器一本を届ける事で『効率』以外の目に見えないものが伝わることがある。お客様への感謝の気持ちと使い方をお教えする事などの小さな行動が信頼を作り出すのだ。
 しかし、伝えるという行動を行なわなければ本当の『非効率』に終わってしまう事も少なくないのだ。成績が優秀な社員とそうではない社員の間には傍から見れば同じ様に見えるが消火器一本を届ける意味を理解しているか否か、大きな違いがあるのである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ