長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

滋賀県からのお客様

 もう三年前になるだろうか、私たちが納入させて頂いた分団車両がポンプ車操法の大会で揚水不能に陥った事があった。原因は止水弁に異物が噛みこんだ為だった。
 分団員の皆さんはポンプ車操法の訓練に寝食を忘れて励み大会に備えている。そして毎日の訓練の成果を発揮する場所がポンプ車操法大会なのである。
 その本番で車両がトラブルを起こす事は到底考えられない事であり、彼らの努力は水泡に帰してしまったのだ。その時の事を思うと今でも心が痛む。
 怨まれる事はあっても褒められることなど無いはずだが、彼らは再び我社を訪ねてくれたのである。当時の機関員も一緒にやってきてくれた。
 それだけでも嬉しかったのだが、これからに期待してくれていると仰って頂けた事に、さらに信頼され、期待される消防車を作らねばならないと再認識したのである。
 多分、あの時にトラブルの言い訳をしていたとすれば今はなかっただろう。消防車の構成部品がどこの製品を使っていようとも長野ポンプで製造した車両に間違いはないのだ。自家用車が故障した時にこの部品は弊社製ではありませんなどとは口が裂けても言うまい。それと同じなのである。
 誇りと責任を持ちお客様に恥じない消防車づくりを進めて行こう。
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