長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ドイツ二日目

 今朝のミュンヘンは朝から冷たい雨が降っている。気温は10度程しかない。持ってきたダウンジャケットを引っ張り出して着る事にする。
 ホテルの中はとても温かいのだが一歩外へ出ると寒さが身にしみるのである。さて、今日は列車で目的地まで移動する。
 昨日、ミュンヘンの駅でチケットを購入しておいたのでゆっくりとホテルを出発する。ドイツの駅には改札が無い。チケットの回収も当然ないのである。
 したがって、タダ乗りしようと思えば出来るのだが、見つかると4〜5倍の運賃を請求される事になっているらしい。列車には自転車のマークが入った車両があり、その車両に自転車を乗せて目的地まで出かけ、サイクリングを楽しむそうだ。羨ましいと思う。
 ドイツはとてもフラットな国土なので自転車にはとても適していると思う。列車の窓からは南ドイツの片田舎の風景がとてもノスタルジックで時間がゆっくり過ぎて行く感じがする。

 また、小さな小川が線路沿いに流れているが、日本の川の様に河岸をコンクリートで固めてはいない。自然の河岸は何とも言えない素晴らしい風景である。
 国土が南北に長く河川の長さが短い日本とドイツとでは環境が違うが、自然を大切にするという政府の姿勢は日本の比ではないと感じるのは私だけではあるまい。
 また、原子力発電の依存度も20%程でそれが50%を超えるフランスと比べても脱原発の方向に舵を切りやすいのである。実際ドイツは今回の日本の現状を踏まえて原子力発電を廃止する方向に舵を切った。
 さらに、自然エネルギーの普及率は高く、アウトバーンの脇にはウインドジェネレーター(風車)が至る所に設置してある。そして、家の屋根には太陽光発電を設置している家庭が非常に多い。
 列車を降りるとタクシーなどいるはずもないと思わせるような古い駅の前でピックアップを待つ。暫くすると迎えの車がやって来た。午後からミーティングである。難題も多いが誠意を尽くせば何事も道は開けると信じよう。
 何れにせよ、英語力の無さには虚しくなるが、そんな経験がまた何かを始める機会にもなる。一年後には少しは上達しているだろうか。不安である。
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