長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ドイツ四日目

 ドイツの出張も四日目を迎えた。年を取ったのかジェットラグ(時差ボケ)が酷く12時頃に就寝しても夜中の3〜4時に目が覚めてしまう。
 そこからは眠れず早朝の時間帯がブログの更新にあてられることになってしまった。さて、今日は移動日である。
 出発前に早朝7時から街の教会の前でマーケットが開く事を聞き、出かける事にする。あの世界一古く背の高い教会の広場には所狭しとお店が並んでいる。
 野菜、果物、ソーセージ、チーズ、肉、香辛料、ホットドック等が売られていて、さしずめ金沢で言うと即席の近江町市場と言ったところか。

 ドイツではこの様なマーケットが至る所で開かれていて、とても活気がある。今回は香辛料を少し買い求めた。日本ではとても高い香辛料(サフランローズマリー)等が信じられない程安い。また、親子三代でソーセージをつくり販売しているお店を見つけた。
 店の前で、『おいしそうだね』と話していると突然、焼いていたソーセージを『食べてみて』と言ってくれたのである。『日本から来た』と言うとドイツを楽しんでと声をかけてくれた。皆、笑顔がやさしく人生を楽しんでいるように見える。

 11時発の列車でミュンヘンへ向かう為に駅の自動券売機で切符を買っているとこちらに在住している日本人に声をかけられた。仕事で住んでいるようだ。これまで列車の一等、二等の仕組みが良く分からなかったのだが、親切に教えてもらい『そうだったのか・・』と納得したのであった。
 ミュンヘンへは二時間程の工程である。途中、コーヒーを売りに来た社内販売員に『コーヒーはいらない』と言うとあからさまに嫌な顔をして、お客の椅子に座って不貞腐れている。日本には先ずこんな人はいない。『おもてなし』という言葉に類した言葉は英語にはあるが、ニュアンスが全く違う。これは日本の生んだ文化である。

 夜はミュンヘン最大のビアホール『ホッフブロイハウス』でジャーマンビールを頂いた。老若男女が集まってきて、大きな声で話しながら1リットルのジョッキで何杯もビールを飲んでいるのである。
 ほぼ同じ国土を持ち、人口は8千万人、GDPもよく似ているドイツと日本。
 第二次世界大戦で敗戦し、同じ様な環境を歩んできたが、この差はどこから生まれてきたのだろう。考え込んでしまったのである。
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