賢者は枝葉を捉えて議論しないものだ
橋下大阪府知事が発言した『独裁者』という言葉が物議をかもしている。特にマスコミはその言葉を枝葉に捉えて大騒ぎしているようだが全くナンセンスだ。
先ずは改革が必要か否かという議論がそこにはあるが、それが必要である事は誰も疑わない事実だろう。
改革は強力なリーダーシップの下でなければ先ず成功しない。当然そこにはリーダーの高い見識と正しい事を正しく行う価値観が前提であることは言うまでもない。
『独裁者』という言葉の意味そのものを問題にするのではなく、彼が何を言いたかったのかを考える事が大切だ。賢者は言葉尻を捉えて大騒ぎしないものだ。
民間企業でも改革を行う場合はトップが強力に推進していく事が大前提だ。それを『独裁的』と言えばその通りなのかもしれない。多くの立場の人間が集まる組織の中で全ての合意のもとで改革など進むはずもない。
合意は一般的には枝葉の視点で捉えられることが少なくなく、その判断基準は先ずは自らにメリットがあるのか、なのである。2:8の法則が正しいならば、正しい判断基準で物事を捉える事が出来る人は全体の2割である。
そう考えるなら、反対をして大騒ぎする人達が多いのは理解出来るが、行きすぎた民主主義の末路を悲観するのは私だけではないだろう。