長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ツールド沖縄二日目

 いよいよ、ツールド沖縄ロードレース210kmの日がやって来た。この日の為に、かなりハードな練習を重ねてきた。一週間前から体調の管理も行ってきたので体調は万全だ、と言いたいとこなのだが昨日バイク(自転車)を組み立てていて、腰をひねってしまい今朝はまだ少々痛むが集中すれば大丈夫だ。
 ホテルを5時半に出発し名護市内のスタート地点へ。続々と全国からライダーたちが集まって来た。210kmロードレースには450名が出走する。
 450台が一度にスタートするので、スタート直後の落車には要注意である。7時40分のスタートのカウントダウンが始まる。一気にアドレナリンが出てくるのがわかる。
 スタート直後は大集団で第一コーナーへ突然『ブレーキ!』という声が響き渡る。コーナーの入り口は一気に減速する為、接触して落車が起こりやすい。
 そのまま何事もなく、大集団で沖縄を北上する。集団の中はドラフティングを使って走るので空気抵抗が殆どないのだ。したがって、スピードメーターを確認すると時速55〜57km/hの高速で走行している事に気づく。
 一人ではこうはいかない。その直後右前方で落車が発生する。危うく難をのがれたが、先頭集団に遅れてしまう。遅れると走行スピードが極端に低下してしまう。10km/hは違うので如何に空気抵抗が大きいかよく分かる。
 何とか先頭集団に追い付くが二度目の落車が発生、チームメイトの野村さんが巻き込まれ、バイクが破損してあえなくリタイアとなった。ここで、この影響でまた、先頭集団から遅れてしまう。

 遅れた集団と一緒に先頭集団を追うがなかなか追いつかない。ようやく追いついたと思ったとたん、三回目の落車が発生し、ここで自分も巻き込まれてしまう。何とか立て直し走り始めるが、ハンドルが大きく曲がってしまっている事に気づく。しかし、もういまさら止めて直す時間はない。
 ここで、先頭集団と決定的に離れてしまった。海岸線を走るが、アゲンストの風により全く前に進まない。一気に35km/h前後に速度が低下してしまう。途中で落車により遅れた集団が10人程でトレインを組んでやって来たので、これにのり一気に速度アップ。45〜50km/hを回復する事が出来た。
 海岸線を50km程北上すると、山岳コースに入る。ここで、追走集団はバラバラになってしまう。山岳コースに入るとリヤディレーラー(変速機)の調子が悪い事に気づく。どうも、先ほどの落車でエンドを曲げてしまったらしい。ローに入れるとスポークに干渉してしまうのでローギアが使えない。
 斜度は11%にも達するのでローギアが使えないのはかなりきついのだ。このままではタイムアウトになる可能性がある。何とか8kmにも渡る上り坂を乗り切り、下りへ一気にペースアップするが変速機からの異音がひどくなり、これ以上は無理と判断。あえなくリタイヤとなった。
 最後に残ったのは八木さんだけだったが、彼も二回目の山岳区間であえなくタイムアウトになる。結局、私たちのチームは全員がリタイヤとなってしまった。
 日本最高峰のロードレースはやはり甘くなかった。来年は仕切り直しだ。何をすべきか考え再度挑戦しようと思う。
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