長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

学校の耐震化について思う

 現在、全国の公立小中学校の耐震化率は平均で80.3%であり、震度6強で倒壊の恐れのある公立小中学校の建物は全国で四千六百棟にものぼる。
 東日本大震災後、学校は避難所として活用された事実から、全国の自治体でも積極的に耐震化事業を進める所が増えたと聞く。
 東日本大震災の後、被災地を訪問した際、仙台市の公立小中学校は全ての学校で耐震化工事が終わっており、それが、生徒の命を守ったと仙台市教育長は仰っておられた。
 仙台市では確かに、津波の影響を受けた学校もあったが、先ずはあの大地震で学校が倒壊しなかった事に注目しなければならないのではないだろうか。
 私たちの住む石川県の耐震化率は77%で全国平均に3.3ポイントほど低い。また、金沢市内の公立小中学校の耐震化率は70%弱と聞いており、全国平均に比べても10%近く低いことが分かる。
 今日から一年後に震度6強の地震が発生する事が明確であるなら、何をおいても耐震化工事を行うはずである。しかし、それがなされないのは地震そのものが何時起こるか全く予測がつかないからである。
 しかし、子供たちは将来の日本を背負って立つ大切な存在である。さらにこの少子高齢化の時代、それを守り、育てるのは私たち大人の使命である。とするなら、それが明日かもしれないと考、え何をおいても先ずは学校の耐震化を推進して欲しいと思う。
 避難所となる施設があるから耐震化工事は後になるなどと言う視点は完全にずれている。当然、予算の問題は承知しているが、どうすれば良いかを考え実行して欲しい。これは行政の大きな責任である。
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