光と影

　『改革には必ず光と影がある』と語ったのは橋下大阪市長だ。確かにそれには良いこともあれば悪いことも必ずあるはずで、全てが良いなどという玉虫色の結果はあり得ない。
　私たちは光に照らされた部分を当たり前だと思いこんでしまいやすい。太陽が照っているのが当たり前なのだ。そして、太陽の光が当たらない影の部分は目立つのである。だから、私たちは影の部分ばかりに捉われてしまうのだ。
　しかし、太陽の光があるから影が出来るのであり、それが無ければ全てが陰になる。人の長所と欠点は欠点が目に付きやすいのも同じ理由だろう。
　人の長所は太陽の様に大き過ぎて見え難いのだと思う。以前にあるミーティングで相手の長所を十個以上書きなさいと言われ書けなかった事がある。目に付きやすい影を見ているからだ。
　仕事でも、友人関係でもそして家庭でも一度、当たり前だと思っている事に目を向けてみよう。当たり前が見えた時、それが感謝に変るはずである。