長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

マネージャーの期待と社員の優先順位

 今朝、給湯室でコーヒーを入れていると、事業部長が『優先順位がね・・・』というので耳を傾けると、事業部長の指示を場所長が直ぐに実行しないのは仕事の優先順位が問題だというのである。
 まさしくそうだなと頷き、考えて見れば日常でも良くある事のひとつだと思った。殆どの場合、指示した事が実行されないのは能力が無く出来ないのではなく、仕事の優先順位が、こちらの期待とずれている事が多いのである。
 例えば、生産工場での整理整頓は何よりも優先すべき事柄なのだが、現場が混乱してくるとそれが優先順位の上位ではなく、何とか工程をこなす事が優先順位の上位に来てしまう。
 結果、整理整頓が行われていない事で生産効率が低下し、さらにやらなくても良い手直しや、当然出来ていなければならない暗黙品質が出来ていない等の問題が発生する。また、トイレが汚れ始めることも問題の発生を予感させる。
 目で見ていてトイレが汚れている事に気づかないはずはないのだが、放置されているという事は心にゆとりが無いか、汚れていても誰かがするだろう、自分には関係が無い、と考え始めている証拠だ。
 これは一事が万事であり、仕事にもろに影響が出るものだ。マネジャーが指示する事は俯瞰的な視点に立ち、凡事徹底がなされていなければ良い仕事は出来ないという価値観からきている。
 しかし、現場はミクロな視点に落ちる為、優先順位がおかしくなってしまう事が多い。先ずは、マネージャーから指示された事を実行し、価値判断基準の共有をする事がお客様の期待に応える事だと理解して欲しいのである。
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