長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

44年の重み・・永い間ありがとう

 今日一人の社員が定年を迎えた。勤続44年という永きに渡り弊社に勤めてくださった。彼は私がまだ小学校に入学する以前に入社された。
 彼には公私に渡りお世話になった。記憶をたどれば、現在本社が建っている所に自宅が隣接していた。本社の二階は部屋になっていて彼はそこに住みこみをしながら働いていた。
 朝は一緒に食卓を囲んだ。子供の頃、よく工場の中で遊んだものだ。そして当然の様に何時も私の視界には彼がいた。
 中学になった頃、一緒にブルースリーの映画を見に行った。興奮して見ている隣で彼は寝ていた事を思い出す。霊峰白山にも一緒に登った。重たい荷物を持って行ったので途中でへばってリュックを担いでもらった。
 時は過ぎ、私が弊社に入社した時、彼は45歳になっていた。したがって一緒に仕事をした期間は15年である。立場が変わり、きっと納得いかない事もあっただろう。
 しかし、黙って支えてくれ事に心から感謝したい。立場上、言いたくな事も申し上げたがご勘弁を願いたい。
 現在、日本の社会は大きく変化しなくてはならない所に来ている。しかし、なかなか変わる事が出来ない。それは、複雑な利権に絡んだ事柄や変革を望まない人達が多くをしめるからだ。
 変化する事は難しいが変化しなければ決して生き残る事は出来ない。会社は何もしなければ潰れるように出来ている。だからこそ私たちは社会に求められる以上、連綿と受け継いでいかなくてはならないのだ。
 これからも第二の人生を弊社で送る事を彼は決断してくれた。これから大きく会社は変革していくだろうが引き続き支えてくれる事を願っている。
 本当に44年間お疲れさま。そして心から御礼を申し上げたい。
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