長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

華麗なる演技を支えるもの


 今日弊社にある金沢市消防団の分団長がお越しになられた。彼は金沢市消防団の中でも古参の分団長である。
 消防団活動の事など幅広い話は、聞いていてとても勉強になる。特に加賀鳶梯子のぼりの話はなるほど、と思わず頷いてしまった。
 加賀鳶梯子のぼりといえば先日の百万石まつりでも勇壮な演技を披露してくれた事は記憶に新しい。
 観客の目は当然梯子の上で技を披露している演技者に向けられるが、その演技を支えているのがはしごを支える鳶口なのである。
 実は鳶口の持ち手が一番重要なのだと彼は言う。私も気にもしなかった事だが演技によっては、はしごの角度を変えたり、力を入れる鳶口を瞬時に判断して梯子を支えているのだそうだ。
 最近は梯子の登り手(演技者)の育成に力を入れているが、本来ならば鳶口の持ち手も一体となって育成しなくてはならないと仰られた。
 そして、高い建物が建っていられるのも基礎がしっかりしているからだ、という言葉は本当にその通りだと思ったのである。
 会社でもそれぞれの部門にはそれぞれの役割があり、営業部門が華やかな登り手とすれば、管理部門はさしずめ鳶口の持ち手だろうか。全てが一体となって成長しなければ会社の発展も難しい事を再確認した出来事だった。
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