どうしたの?は魔法の言葉
思春期を迎える中学生時代は難しい時期を乗り越えて行かなくてはならない。かく言うわたしは自分の中学生時代の事など都合良く忘れてしまった。
多分、血気盛んな時期で親にも心配をかけたに違いない。その頃の、自分の気持ちがどうだったのか考えてもどうしても思い出せない。こうやって大人になると子供たちの気持ちが分からなくなってしまうのだろうか。
以前に教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏の講演を聞いた事がある。その中で尾木氏は子供たちが難しい時期を迎え、その行動が理解できない時は親も不安な気持ちになるものだと語った。
そんな時は頭ごなしに言うのではなく、魔法の言葉を使えば良いと教えてくれた。その言葉とは『どうしたの?』である。子供たちが考え、自分なりの言葉を返してくるまで黙って待つのだそうだ。
そして、その言葉を繰り返しながら待つ事が子供たちの心を開いてくれるのだと仰っておられた。
待つことは攻めることより難しいとつくづく思うのである。