長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

問題の本質を見抜く為には先ずは現状認識を

 トラブルが発生したら、問題の本質を追究することが最も大切である事は繰り返し申し上げている通りだ。その為には先ずは現状をしっかりと認識する事が必要だ。
 現状を認識する前にトラブルが発生した箇所を処置してしまえば、どの様な状態の下でそれが発生したのかが全く分からなくなってしまう。先ずは外観をよく観察し、現状がどうなっているのかを認識することが先決だ。
 例えば取付のセンターが出ているのか、取付ボルトのトルクは適正だったのか・・・また、トラブルが発した部分だけを見るのではなく、全体からそれぞれの関連性を確認しなくてはならない。
 トラブル個所を確認した結果、何かが破損していたというのは結果であり、何故破損したのかを前段で確認しておかなければその破損原因は想像の世界になってしまうのだ。
 エンジニアとしての基本的な考え方を持つ事と、クレーム、トラブルが発生した時の対処の手順を確認しておく必要がある。問題の本質を見極めそれに向かって対策を練らなければ問題の解決は出来ない。
 なぜを5回繰り返し、問題の本質を見極める為にも全体を詳細に観察し、全体の現状認識を行う事から始めて欲しいのである。
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