大事の前の小事

　６月に大きく組織を変更して二ヵ月半が過ぎた。なかなか理解が進まない事から、組織や仕組みが変ったにも係わらず仕事の流れが今だ変りきらないのが現実だ。
　今回は特別の事をやろうとしているのではない。企業として当然出来ていなければならない事をやろうとしているだけである。ただ、これまで行ってきた仕事の流れを変えることは容易では無いようだ。
　少々乱暴な事でもやらないと流れは大きく変らないのかも知れない。何れにせよ、大切な事は目標を掲げる事だけではなく、それをやりきる事が大切なのである。
　現在、社内には懸案事項や実行を指示しても全く進まない事が山のようにある。その殆んどが時間が無いのではなく、優先順位が低い事が原因である。
　『そう言われても誰がどうやってやるのか』と思っている以上、物事は進むはずが無い。しかし、大事をなさそうと思うならば、大事の前にきちんと小事をなしておく必要がある。小事を軽んじては大事はなしえないのである。
　問題の多くはマネージャークラスの緊張感の無さにあるといっても過言ではないだろう。今一度、責任感を持って事に当たろう。能力が足りないから出来ないのでは無いのだから。