長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

枝葉末節を理解し、大局感で判断せよ

 自民党谷垣総裁が総裁選出馬を断念した、という報道が耳に入って来た。何度も申し上げている通りブログで政治的なコメントは極力控えたいが、丁度そのタイミングで知人の衆議院議員が弊社にやって来た。
 彼は中学時代からの同級生であり、これまでも様々な場面で意見を交換して来た。今回の自民党総裁選に関しても彼の想いがあるようだ。それはここには記さない。
 現在、日本の企業の99%が中小零細企業であり、その労働人口は総労働人口の70%にのぼる。また、中小零細企業の本業をの儲けを示す営業利益率は平均2%台という低水準である。
 この状況で消費税を5%から10%に引き上げれば、それを売価に転換できる企業は少なく、そのダメージは計り知れない。すなわち消費税の増税は日本の中小企業のマインドを冷やし、脆弱な資本体質から借入金の返済すら困難となるだろう。一部の経済評論家、経済の専門家と言われる人たちは一時的に消費は冷えるが、必ず回復すると仰る。
 それこそ、経済の枝葉末節を理解していない。中小零細企業では消費税、源泉税や固定資産税の税金を運転資金に回さざるを得ない企業も少なくない。
 枝葉末節を理解することは政治家として最も大切であり、省庁の官僚の出すデーターをそのまま信じてしまうのは現状との乖離を生む。それが、今の政治をおかしくしてしまった理由のひとつなのだ。
 枝葉末節を理解した上で大局感で判断して欲しい。
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