長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

松本初夫・・あんやと・・


 彼と霊峰白山に、幾度登っただろうか。金沢ロータリークラブに入会した時、気さくに声をかけてくれたのも彼だった。
 金沢ロータリークラブの山と自然を愛する同好会で白山に登った時、あっと言う間に視界から消えてしまう、恐るべき健脚で私たちを驚かせた。
 とても世話好きな性格で私たちを喜ばせようと、烏賊の丸干しホタルイカの燻製、ウナギの蒲焼、どじょうの蒲焼をザックに忍ばせ、宿泊地の南竜山荘の前に陣取り、臨時のまつ本を開店させ、料理に腕をふるってくれた。
 私たち同好会のメンバーはそれが楽しみで毎年白山に登っていたのだと言っても過言ではなかったろう。また、白山室道から山頂まで、しこたま飲んだ後、雪駄を履いて駆け上がって行く姿が今でも目に焼き付いている。
 一昨年は背負子に大きなスイカをくくり付けてやって来た。途中でバテていまい、みんなでスイカをザックに縛って登った。あの時のスイカの味は忘れられない。
 ロータリー恒例のオークションでも奇才を発揮し、彼が名調子で声を発するとどんどん品物が売れて行った。
 何時も、人懐っこい笑顔で『また来年も白山行くぞいや・・』と言っていた。
 そんな松本初夫さんが16日突然逝ってしまった。思えば今年下山してから『何時まで白山のぼれるかな・・』と弱気な事を言っていた。『何を言ってるんですか・・』と言い返したのに・・・
 翻って見ればロータリーの記憶の中には必ず松本初夫さんがいた。来年から南竜山荘の前で誰がまつ本を開店するのだろう。きっと初夫さんがいない事にとてもみんな違和感を感じるに違いない。あまりにも早過ぎる死に今はただただ悲しいだけである。
 松本初夫さん・・あんやと・・
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