エネルギーを外に集中する

　成長を阻害する要因を一つ上げるとすればそれは、企業の内向きに働くエネルギーだろう。これは改革を行う際、必ずといってよい程、強力に働くものである。
　もっとわかりやすく言えば、意志決定したことを実行ベースに移そうとすると、『そんな事は出来ない』、『これはどうなるんだ・・』、『現場が分かっていない・・』という文句が先行し、どうやって解決するかという建設的な思考が働かない。
　このエネルギーは企業の内向きに向けられ足を引っ張り合い、サイドブレーキを引くことになる。この様な組織は何れ腐敗し内部から崩壊してしまう。
　また、ものづくりの企業ではお客様にエネルギーを集中しなければならない。お客様が何を求めていらっしゃるかに集中するのだ。他社が何をしているのか、シェアはどうなのか等は我々のものづくりには関係の無いことだ。
　それがブレ無いシンプルな経営に繋がる。私たちのフィロソフィーには『人の命を救うために、自分の命をかける人たちのために』という一文がある。
　これはお客様が中心にあることをいま一度理解し、自分たちの行動がそれに沿っているかを確認して欲しいのである。

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