長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

戦略なき戦術は勝利を導く事はできない

 先日、東京出張の帰りに羽田空港の書店で『失敗の本質』という本が目に付いた。
 これは第二次世界大戦で旧日本軍と連合国軍の勝敗を分けたものは単なる物量の違いや一部の司令官の判断ミスによるものではなく、戦略を含めた大局感の違いであることを示唆している。
 日本人は戦略を策定しながら物事を進める事をあまり得意としていないようだ。確かに携帯電話の通信技術ではどの国よりもすぐれていたはずなのだが、結局は通信方式の国際基準化に遅れを取り、携帯電話のガラパゴス化と揶揄された事は記憶に新しい。
 日本という限られた市場の中では顧客の獲得をする事は出来ても、世界に展開しようとすれば全く歯が立たないのである。
 実は企業においても、企業の目指すべきかたちをイメージし、それを実現する為の戦略的視点を持ち、次に戦術から製品を開発し、展開する事がなされる事は多くない。
 私たちの企業でもまさしくそれに当てはまる。これがしたい、あれがしたいではなく、何を目指すのか戦略的視点が大切なのである。
 この本には旧日本軍は勝利に関係の無い勝利を積み重ね、連合国軍は勝利に関係のある勝利を積み重ねた、とある。これはひとつの視点であることは理解しているが、戦略なき戦術が勝利を導く事が出来なかった事は事実である。
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