習慣は遺伝する

　私たちの生活習慣はどの様にして身に付いてきたものなのだろう。その基本は親の生活習慣を受け継いでいるのだと思う。『考え方が変われば、行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば運命が変わる、運命が変われば人生が変わる』と言われるように、生活習慣の下になるのは考え方である。
　これは幼い頃から触れる、親の考え方の癖や習慣など、環境の中で培われるのだと思う。そして、学校で出会った友人、先生や、社会で出会う会社の上司、仕事仲間、友人と触れ、お互いに影響し合う中で自分の考え方、価値観、習慣を醸成していく。
　重ねて申し上げるが、その原点になっているのは幼くして培った親の生活習慣、もっと言えば過去から連綿と受け継がれてきた考え方の癖なのかも知れない。
　だからと言って、それによって人生が決まってしまうのものでもない。私たちは様々な事から、気づきを得ることが出来るのだ。習慣が遺伝するなら、自らの悪しき習慣に気づき、良い習慣を子供たちに伝える事が出来る。
　気付きから、行動が変わり、良い習慣が積み上がり、そして結果として人生が変わるとすれば、今を大切に生きる事が如何に大切なのか、私たちは気づくだろう。全ては繋がり、未来のための今日でありたいと思うのである。