長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

終わりになった頃、分る事がある


 今日の奥のとは昨晩から降り積もった雪でこんもりしていた。年始のご挨拶にお伺いすると、普段なかなか聞くことが出来ないお話が聞けることも楽しみのひとつだ。
 この時期になると多少の長短はあるが、消防人生40年余の荒波を乗越え、退任間直の消防官に出会う。彼らの消防人生の振り返りのお話が身に染みる。
 今日も新年のご挨拶にお伺いしたのにもかかわらず、一時間ほどお話に聞き入ってしまったのである。
 消防官を拝命した頃の事、消防学校の同期生は一生の仲間だという事、様々な場面で多くの失敗をした事、上司や様々な人たちの助けを借りてここまで来られたという事、そして何よりも心に残ったのは、終わりになって初めて分かることがある、いや分った頃に終わりになっていた、という言葉だ。
 確かに私たちもこれまで様々な経験をしてきたが、その中のいくつかは分った頃には終わりになっていた様に思う。場面、場面で諸先輩からご指導を受けながらも、その時は理解できない事の方が多かった。
 多分、多くの人たちが同じ経験をしているのだろうと思うのである。
 これからの心配事は後進の指導と仰っておられた。現場の経験がものを言う消防活動において、実戦経験の少なさが心配の種だそうだ。
 現場に様々なヒントがあるのはどの世界も同じなのだとあらためて思う。
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