長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

報告をうのみにしない

 私が前職の時、上司の行動から学んだ事のひとつが報告の大切さだった。こちらの報告を聞いてから矢継ぎ早に質問された事を思い出す。
 『誰と会ったの?』、『その人の立場は?』、『お客様は何にお困りなの』、『それでどんな提案をしたの』・・
 今考えると、多分この質問で案件の可能性をはかっていた節がある。決裁権者と会っていたのか。お客様のご要望を聞き、その立場に立って提案が出来ているのか。その方法はどうなのか。
 企業の中のそれぞれの部署でこの方法は当てはまるものだ。上司:『○○のお客様の所に行っている?』、部下:『行ってます』、上司:『そう、頑張れよ』で済ましていないだろうか。『誰と会ったの?』、『どんな提案をしたの』と質問をして欲しい。
 また、担当者:『部品の納期が間に合いません』、上司:『ちゃんと交渉した?』、担当者:『しました』、上司:『しょうがないな』で済ましていないだろうか。『誰と交渉したの?』、『その人に決裁権はあるの?』と聞いて欲しい。担当者レベルでは先方の社内で調整されていない事の方が多いのだ。
 また、こちらの希望納期だけを伝え、それが可能か否かの確認をしていないケースも少なくない。そして、その部品が必要になった時に、先方から『納期は○○です』と言われ慌てふためく事になる。確かに、納期に間に合うか否かの返答をして来なかったと言えば相手も悪いのだろうが、困るのはこちらなのである。こちらが納期を確認できていない事を反省すべきだ。
 報告する側もレベルを上げる必要があるが、聞く側がどの様な報告を望んでいるかイメージできなければ報告する側のレベルも上がらないものだ。
 見えないところに、解決の糸口がある。マネージャーは出来る事ではなく、やらねばならないことを強力に実行して欲しい。
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