長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大局感

 これまでも、幾度も様々な事象を大局感で見る事の大切さをお話しして来た。設計開発の切り口から大局感を考えてみよう。
 先ずは、開発する製品には大きな目的がある筈だ。何故それをつくるのか、何を解決しようとしているのか、そこが大切だ。
 そして、それを実現する為にはどの様な方法があるのか。手法は目的ではない。その方法を選んだ理由は何か、その妥当性を検証したのか。集中して解決策を考えていると、それが最良と思いたいものだ。しかし、その他にも道はないだろうか。
 機械加工の基本である寸法公差も、それをどうやって決定したのか。部品単体で考えていても解決できないはずだ。その部品を使って組み立てるコンプリート製品がどの程度の寸法公差を必要としているかが大切なのだ。
 それを基準に構成部品の寸法公差が導き出される。その構成部品の寸法公差に妥当性があるかは大局感で物事を見る事で解決する出来る。
 エンジニアは大局感で事象を見る事が大切であると理解できただろうか。
 『木を見て、森を見ず』、兼六園の唐崎の松は、それだけを見て剪定しているのではなく、兼六園全体を見て、剪定しているのである。
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