理念とものづくり

　私たちの、ものづくりの理念は『人の命を救うために、自分の命を懸ける人たちのために』消防車両をつくり込む事にある事は幾度もお話ししている通りだ。
　先ずは営業が私たちのものづくりを理解し、お客様の要望をかたちにすべく最善を尽くして欲しい。また、設計はそれを踏まえて、この消防車両はどの様な環境で使用されるのかを十分に検討、考慮し慎重に設計を進める事が大切だ。
　そして、それをかたちにする製造は二次元の図面から目の前にある消防車両を使うお客様の立場に立って、つくり込んで欲しい。『つくる』のではなく『つくり込む』のだ。
　もし、製造段階で不測の事態が発生したら、その解決の判断基準は『人の命を救うために、自分の命を懸ける人たちのために』はどうあるべきかで考えるべきだ。
　決して、つくり手の都合を優先させてはならない。その判断により、損益構造に支障をきたそうとものづくりを優先させて欲しい。車両一台の損益と信用信頼を天秤にかけるなど愚の骨頂である。
　そうならぬ様に先回りして経営するプロセスの問題を解決する事だ。川上で正しく業務を行う事が川下の問題の発生を防止する事に繋がる。理念はものづくりの原点である。

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