長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

点を打つ

 三月は卒業式のシーズンに入る。子供たちはそれぞれの課程を修了し、次のステップに挑戦する。その節目が卒業式である。学生の頃は学ぶ意義を理解する事は難しい。私自身も学生の頃はぼんやりとしたものはあったが、明確な答えを持ってはいなかった。
 50歳を越えて、人生も折り返しを過ぎた頃に、学生時代にやってきた事や、社会人になった時わくわくしながら吸収した事の意味を知る事になる。
 そして、もっと勉強をしておけばよかったと、小さな後悔をするのも大人になってからだ。特に語学に関してはそう思う事が少なくない。
 すなわち、学生時代に学ぶ事は、その瞬間は小さな点でしかないが、将来それが繋がる事を信じるしかない。その点は多ければ多い程、将来多くのチャンスに繋がるものである。
 一つひとつの点は、勉強ができるようになった、スポーツがうまくなった、という表面的なものではなく、例えば勉強を通じて身についた忍耐力、論理的思考、スポーツを通じて得た協調性、頑張りきる力が基礎力として内面に備わり、必要な時にそれらが組み合わされ、人生を乗り切る力となる。それが、物事に挑戦するひとつの意義なのだと思う。
 アップルコンピューターを創業したスティージョブズは『未来に先回りして点と点を繋げる事は出来ない。君たちにできるのは過去を振り返って繋げる事だけだ。だから、点と点が何時か何らかのかたちで繋がると信じなくてはならない』といった。
 チャンスを掴み、夢を実現する事は自分の強い意志と実行力に支えられている。人は夢を抱き強く求めた時、それに必要な人間関係が浮かび上がり、その点と点が必ず結びつく。
 それを現実のものとする為には人としての誠実さ、優しさ、正しい事を正しく行う心の強さが必要だ。
 子供たちが自らの未来を、自らの手で開き、社会に役立つことで、豊かな人生を送ることを祈りたい。
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