先ずは仕事が好きであって欲しい

　私たちの仕事は『人の命を救うために、自分の命を懸ける人達のために』消防車両を製造する事にある。この事業に係わる全ての皆さんには、先ずは消防車の事が好きであって欲しい。
　そして、消防車づくりに情熱と誇りを持って欲しい。消防車が好きだからこそ、真摯にお客さまの声に耳を傾ける事が出来る。お客さまのご要望やお困りの事を受け止め、それを設計と製造に反映できるからこそ、消防車は現場に即したかたちに進化するのである。
　この視点さえ持っていれば、ものづくりは独善的にはならないはずだ。どの様に現場で使われるのか、その為には何をしなくてはならないのか、が見えてくる。多くの消防職員は火災現場で命を懸けて消火に当たる。
　空気呼吸器を装着し、消火のために室内侵入を試みる場面も少なくないだろう。そんな時、彼らは何を頼りに活動しているのか。
　それは高度に訓練され、統率が取れた部隊と信頼性が高く自分たちの命を預ける事が出来る消防車なのだ。
　したがって如何に消防車が信頼される品質を必要とされているか想像に難くない。これをものづくりの根底に置き、お客さまに信頼される消防車を製造し、社会に貢献する事が私たちの使命である。

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