長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

何にこだわるのか

 私たちは何にこだわってものづくりをするのかを整理しておく必要がある。どの様につくるか、にこだわり、余計なコストを掛け、だから消防車両は高価なのだと言ってもお客様はご納得いただけないだろう。
 先ずは、ものづくりの思想を大切にする事、そして、手法にこだわらず結果にこだわる事が大切だと思うのだ。
 建築の世界では、昔現場で木組のほぞを切り、家を組み立てる事が大工としてのひとつの技術の証だったと聞く。しかし、家を建てる時に大切な事は家全体を俯瞰的に眺め、どの様な手順で建てていくか、その為にはどのタイミングで何をしなければならないかをマネージメントする事の方がもっと大切なのだそうだ。
 それが出来る人を棟梁と呼び、それが棟梁に必要とされる能力とされた。
 私たちにとって『人の命を救うために、自分の命を懸ける人たちのために』消防車両を製造する事は不変の価値観だ。しかし、それを製造する技術は時代と共に変わるのだ。
 確かに私たちには非効率を大切にしている部分があるのは否めない。しかし、それには理由があるのだ。失えば基に戻らない技は認定して継承する必要がある。
 しかし、それ以外は大胆に変えていく必要がある。結果として目的を達成できるかがカギなのだ。今一度私たちは何にこだわるのかを考えて欲しい。変えるべきは勇気を持って変えていこう。
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