消防車に魂を入れる

　今日の金沢は抜けるような青空が広がり、初夏を思わせる陽気だった。今日は金沢市第一消防団の分団車両の入魂式が金沢の中心地長町地区で開催された。
　長町地区は金沢の中心に位置し、その管内には金沢の繁華街、片町や武家屋敷がある。戦災を受けていない金沢の中心地では複雑に入り組んでおり、一旦火災が発生すれば大惨事になりかねない。
　その守りに就く消防団の使命は重い。最近では中心市街地に居住する住民の高齢化が進み、分団員の定員を充足する事は難しくなって来ている。
　しかし、金沢には加賀鳶の伝統があり、自らの地域は自らで守るという気概にあふれている。私たちは常に消防車づくりの角度から、金沢市消防団のサポートが出来ればと考えている。
　雲ひとつ無い青空に白い水しぶきが吸い込まれていく様はとても美しく、この仕事に係わる事が出来た事を幸せに思う。

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