A面とB面と問題意識
目に映っている映像が全く同じでも、潜在的な問題点に気づく事が出来る人間と、そうでない人間の違いはどこにあるのだろう。
そのひとつが問題意識を持って現場を見ているか否かにある。同じ『みる』という言葉には『見る、観る、視る』という三つの表現がある。『視る』という言葉は視察という単語に使われるように、調べる、調査するという意味合いがある。すなわち、問題意識を持っている人間の視点は『視る』という視点なのだ。
世の中にはA面とB面がある、と言ったのは登山家の野口健だ。A面は努力しなくとも目に映り、見る事が出来る。しかし、B面は視ようと努力しなければ見る事が出来ない。
問題はB面にあるのだ。現場において現象として浮かび上がってくる問題点は、ある意味で結果である。これはA面だ。しかし、その原因がどこにあるかは問題意識を持って現象を捉えなければ発見する事は難しい。これはB面である。
現場のマネージメントはB面を視て欲しい。ハザードを感知し、事前に手を打って欲しいのだ。今期のマネージメントに期待したい。
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