長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

全体から部分を見る

 風邪をひいたので、抗生物質の薬を処方してもらおうと思い、知人のドクターに相談したところ『なるべく抗生物質は飲まない方が良い』とアドバイスを受けた。
 これまでも、風邪気味なると何のためらいもなく抗生物質を処方してもらっていたので、いまさらと思うのだがそれなりの理由があるらしい。
 私たちの身体を守ってくれるのは自分の身体を防衛する免疫細胞であり、その多くは腸内でつくられる。したがって、抗生物質で原因菌を殺菌すると同時に腸内の免疫細胞の働きも弱まってしまう。
 また、腸内の善玉菌の働きも弱めてしまい、自らの身体の抵抗力を低下させてしまう。私たちの身体には多くの細菌が微妙なバランスを保ち、そのバランスが保たれている時が健康でいられるのだそうだ。そんな話を聞いると、先日読み返した『奇跡のリンゴ』を思い出す。
 リンゴの病気を防ぎ、害虫を駆除するために農薬を撒き、その結果自然の生態系のバランスを崩してしまい、リンゴは自らの力を失ってしまう。その結果、農薬のちから無しでは栽培できなくなってしまうのである。
 私たちの企業も全く同じだ。問題を俯瞰的に捉えず、部分で捉えその問題を対処しても、再発を繰り返す。全体から問題を捉え、結果部分を対処すれば、必ず問題解決に繋がるはずである。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ
↑ポチっと押して頂ければ幸いです