事実と真実
辞書を引くと、事実とは実際に起こった事柄。現実に存在する事柄、と書かれており、真実とは、うそ偽りのないこと。本当のこと。また、その様、と書かれている。
両方とも良く似ているが正確には異なるようだ。
例えば、コーヒー缶の缶は真上から見ると丸にみえる。これは事実だ。しかし、丸く見えるからコーヒー缶は丸かと言えばこれは真実ではない。見る角度によっては長方形にも見える。
毎日の生活の中でも、仕事においても、この様な事が身の回りにないだろうか。確かにある角度から見れば事実である事柄が、全てにおいて真実かと言えばそうではない事が少なくないはずだ。
子供との会話はまさしくこれだ。言っている事は事実かもしれないが真実ではない事が多い。多角的に話を良く聞いてあげると真実が見えてきた経験があるだろう。
さて、クレームの原因を特定する場合は、多くの事実を積み上げる事で真実が見えてくるものだ。それが問題の本質であり、真の原因なのである。
ひとつの事象を捉えて、それが事実だから、真実なのだと思ってはならない。様々な角度から事実を積み上げ、問題の本質を特定し、解決に導いて欲しいのである。
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