長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

察する能力

 私たち日本人には外国人に無い能力が幾つかある。その中のひとつが、察する能力だと思う。
 私たちは、相手の表情を見て、その人が何をしようとしているのか、何を求めているかを理解する力がある。それが察するという事である。
 石川県の和倉温泉には加賀屋という旅館がある。加賀屋は『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』において、33年連続総合第1位を獲得している老舗旅館だ。
 何年か前に、加賀屋である記念を祝う会を催したことがある。その時、加賀屋には何も伝えていなかったのだが、暫くするとその記念を祝う品が部屋に届けられたのである。
 私たちのさりげない会話から、何故加賀屋を訪れたのかを読みとり、即座に対応してくれたのだ。これが察するという能力の典型なのだと思う。
 加賀屋では仲居さんは、浴衣のサイズを聞く事はない。さりげなく置かれた浴衣は身体にぴったりである。平服で出かける時は玄関に靴が置いてある。
 常に、お客様が何を求めているのか、お客様の気持ちを察しているのだ。
 私たちも、お客様の会話から何を求めていらっしゃるのかを察し、お客様の期待以上の仕事が出来るよう努力したい。せめて二年以内には加賀屋の足元には及びたいと思うのである。
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