長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

イズムの承継

 任天堂の中興の祖、山内溥前社長が亡くなった。現代の子供たちは、任天堂と言えばWill、DSをイメージするだろうが、昔は花札の会社だった。
 この任天堂ビデオゲームの元祖に仕立て上げたのが、山内前社長だ。彼は常々、成功したのは非常に運がよかった事もあるが、しかし、自分自身が『ソフト体質』の人間だったから、今のかたちに導くことができたのだ、と語っている。
 もし、任天堂がハード一辺倒の会社ならば、ここまでの成長は無かったのだろう。先ずはソフトがあり、それを実現するハードをつくり上げて来た事が勝因なのである。
 私たちの企業でも、先ず何をするか、それはなぜ必要か、それをどのように実現するか、がものづくりの筋道であり、出来たものをどんな事に使えるか、等と考えることはしないものである。
 先ずは、ソフトあり、そしてその実現のためのハードがある。これが、山内イズムである。任天堂は中興の祖を失ったが、この山内イズムを承継出来れば、未来に向けてぶれない経営が出来るはずである。
 これは、私たちにも言えることだ。ナガノイズムを継承し、80年の歴史を刻みたいと思う。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ