長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ひとつの妥協は多くのお客様を失い、ひとつのこだわりは多くのお客様を創出する


 私たちの使命は『人の命を救うために、自分の命を懸ける人たちのために』消防車両をつくり込む事にある。
 したがって、専用設計という手法もその実現のためにある。これは、普遍であり、不変の価値観だ。ただ、仕事がタイトになって来ると、どうしても妥協が顔を出すものだ。
 それは、自らの心との戦いだ。つくり手の都合でつくりやすいものではなく、使い手の都合で使いやすいものを・・・頭では分かっているが仕事をやっつけてはいないだろうか。
 私たちにとっては60台のうちの1台だが、お客様にとっては1台のうちの1台なのである。一度納入すると消防車両は15年以上は使用される。一度の妥協は、違和感を感じながら15年間使い続けなければならないという現実を生んでしまうのだ。
 対して小さなこだわりは、使い手に伝わるものだ。特別な事ではなく、使い方を十分にシュミレーションし、あるべき所にあるべきものがあり、正しく機能し、何の違和感もなく使う事が出来る。それが使いやすいという事なのだと思う。
 ひとつの小さな妥協は、多くのお客様を失い、ひとつの小さなこだわりは、多くのお客様を創出する。目の前の問題に少し時間を割き考えてみよう。必ず解決策は見つかり、その結果が、間接的に人命を救う事につながるのである。
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