長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

CULTベアリング


 バイク(自転車)のホイールをスムーズに回転させるために、そのハブにはベアリングが挿入されている。ベアリングには様々な種類のものがあるが、殆んどのものは潤滑の為にグリースなどが塗布されている。
 実は、このグリースが曲者で無視できない程の回転抵抗を発生させてしまう。特に自動車の様な慣性質量の大きなものはベアリング程度の回転抵抗は無視できるが、慣性質量の極端に小さなバイクはそれをまともに受けてしまうのである。 そこで登場したのがセラミクスベアリングである。セラミクスはその性質上、潤滑剤を必要としない。(ベアリングだけセラミクスでは必要)
 その代表がイタリアのカンパニョーロ社に採用されているCULTベアリングである。このベアリングはグリースを必要としない為、恐ろしく良く回る。下り坂を慣性で下る時など、速度ののり方が鉄製のベアリングとは次元が違う。
 まあ、ホイールが良く回る条件は、ベアリングだけではなく、ハブやリム等の構成パーツの剛性がバランスしなければ意味がないのであるが・・・
 ともかく、テクノロジーの進歩は本当に凄いと思う。今から二十年前に瀬戸物でベアリングを作るなど、誰が考えただろう。
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