長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

曲がりやすくしたい・・それを実現する


 消防車両の中で、水槽付きポンプ自動車というカテゴリーは、少しでも多くの水を積載する為に重く大きくなってしまいがちだ。
 したがって、火点直近車(火元近くに部所する車両)として、有効に活動する時は、多くの水量を積載し、且つ、狭隘地に侵入しやすいように、なるべく小さくつくるという相反する事を実現しなくてはならない。
 ホイールベース(前輪と後輪の軸間距離)が長い車両は内輪差を警戒しなくてはならないが、リヤオーバーハング(後輪の中心から車両後端までの距離)が大きいと外輪差(車両後部がカーブを曲がる時に膨らむ現象)を警戒しなければならないのだ。
 そこで、私たちは車両の後部両側をリヤタイアの軌跡を計算し、大胆に切り落とすというチャンファリング加工を施したのである。
 これにより、外輪差を吸収する事に成功した。お客様のなるべく曲がりやすくしたい、というご要望に真摯に答えるのが私たちの艤装技術である。
 消防車両とはどうあるべきか、それを考え実現させる事が我々の使命なのである。
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